自分で考えるとは? ークリティカルシンキング(批判的思考)

認知/思考

自分の考えを持つことの必要性は、色々な場面で感じることが多いと思います。

例えば、こんなケースで感じることはないでしょうか。

  • 対人関係で、周囲に流されないようにしたい
  • 仕事や趣味においても、独創的なアイデアを持ちたい
  • 上司の指示や助言を聞きつつも、主体性を持って仕事に取り組みたい
  • チームで仕事を動かす際、関係者の意向を尊重しつつも、しっかり前に物事を進めていきたい

この記事を書こうと思ったキッカケは、
協調性を保ちつつも周囲に流されないための考え方をシェアしたいと思ったからです。

「自分で考える」とはどういうことか?

ここでは一般論ではなく、
心理学で提案されているクリティカルシンキングを活用しつつ、”自分で考える”方法を探っていきたいと思います。

「自分で考えること」はなぜ難しいのか?

心理学におけるバイアスとは、物事の見方における“偏り”によって非合理的な行動をしてしまうことです。

その中でもアンコンシャス・バイアスというものがあります。

これは、できるだけ考えない事で脳のエネルギーをセーブするためのバイアスで、権威に従おうとする権威バイアス、先入観で判断しようとするステレオタイプバイアスなどがあります。*1)

の考えを持つのが必要になってくるのだと思います。

考えるといえば「論理的思考」があるが欠点もある

思考方法として有名なものに、論理的思考があります。

論理的思考は、課題を適切に設定し、それに対して筋道を立てて要素を組み立てます。

その過程で、MECEや階層図などを使用して、思考を整理することができます。

論理的思考により合理的は判断ができますが、以下のような欠点も挙げられます。

  • もっと良い方法を見落としている場合
  • 「〜でないといけない」という思い込み
  • 組織内で起きる感情的・歴史的な葛藤など、理屈だけで解決できない場合もある
  • 課題の設定が間違えている場合がある

こういった論理的思考の欠点を補うために、クリティカルシンキングが必要になってくると言われています。

論理的(ロジカル)思考と批判的(クリティカル)思考の組み合わせが理想

論理的思考のみで欠点が生じるのは、考え方を収束させていく点にあります。

論理的思考では、筋道が立つように考えを整理していきますが、それのみだと別の可能性の検討がされなくなってしまいます。

そこでロジカル思考とクリティカル思考を織り混ぜて、考えていくことが勧められています *1)

批判的思考で発散させていきながら、ロジカルにも考えて結論をだしていくイメージになると思います。

アイデアを膨らますためにマインドツリーを使用することも多いですが、それも批判的思考の一例と言えます。

クリティカルシンキングとは

になります。

この考え方は、

一つの答えに縛られず、色々な視点で考えてみることです。

詳細は他サイトで解説されていますが、主にポイントは3つに集約されます。

  • 目的と課題を見極める
  • 課題に対して複数の観点を用意する
  • 疑問が無くなるまで問い続ける ー 「なぜ?」「本当に?」「だから何」

この3点を意識することで、批判的に考え自分の頭を整理することができると言われています。

今回はここまでで、次回に以下のポイントを中心に見ていきたいと思います。

  • 上記3つのポイントの詳細
  • 批判的思考のイメージと進め方
  • 批判的思考のメリット
  • 現場での実践方法(じっくり考える時間がない時などの対処法)

参考リンク

*1) アンコンシャスバイアス
https://joseikatsuyakuoentai.pref.fukuoka.jp/unconscious_bias/about/

*2) [insouce] 思考力の使い方~クリティカル・ラテラル・ロジカルシンキング入門
https://www.insource.co.jp/contents/thinking-method-contents.html

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