スキルアップ × 心理学 #1(NLPと心理学で理解)

スキル/キャリア

スキルアップの段階

スキルアップで得られる事はとても多い

仕事や学業、趣味においてスキルアップしたい人は多いと思います。

それはスキルを上げることで、収入アップや自己肯定感につながるからです。

心理学においては、マズローの欲求5段階説というものがあります。
これは人間の欲求の段階を整理したもので、まず低次元として生理的欲求・安全欲求・社会的欲求が満たされれば、人はその上位にある承認や自己実現に対する欲求が現れる、というものです
マズローの欲求5段階説について

そして、最上位の自己実現欲求を追求する段階になれば、人は自分を信じて夢や目標に向けて高揚感を得られる状態になると言われています。

スキルアップは、この欲求の内のほとんどを満たす為に必要と考えて良いと思います。
承認欲求や自己実現欲求はもちろんですが、低次元の社会的欲求や安全欲求でさえ、スキルを伸ばすことでより充分に手にできる可能性が大きくなるからです。

スキルアップの法則性

では、どのようにスキルをアップさせたら良いでしょうか。

よく1万時間の法則というものがあります。
これはスポーツや仕事などその対象に1万時間を費やせば熟達できるというものです。
また日本古来の文化に努力信仰があり、我武者羅に頑張ることが美徳とされていますが、このようなやり方では心が折れてしまいます。

人がスキルを習得するプロセスには法則性があり、これは心理学やビジネス界で活用されています。
具体的には、スキル習得はスキルの把握→理解→再生→自動化という順番に進んでいく点です。
この法則性に従ってスキルアップをしていくことで、より成功に近づける可能性が大きくなります。
またこのベースになるのは、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーによって提唱されたNLP(神経言語プログラミング)がベースとなっています。

下記で詳細は説明しますが、この法則性を理解することで、以下のようなメリットがあります
・今の段階を把握することで目標管理ができる
・次の段階へ進むためのモチベーションを沸かすことができる
・各段階でやるべき事が明確になり、より正しい「努力」ができるようになる

この記事ではスキル習得のプロセスを説明し、次回以降で効率よくスキルアップするためのテクニック的な話を書いていきたいと思います。

スキルアップの5段階

スキルアップには5段階があり、登って行くごとに徐々にスキルの”質”を上げていくことができます。

スキルの習得は段階を追って行われる。各段階を踏んでいくためには、学習や練習の繰り返しが必要となる
なおこのイメージについては、以下の書籍やサイトをもとに筆者が作成
・NLPの学習レベル
https://www.nlp.co.jp/000200.php
NLP — 心理学と言語学に基づき、人間心理やコミュニケーションについて実践的な方法論をまとめたもの
・奇跡の記憶術 脳を活かす奇跡の「メタ記憶」勉強法
https://www.bbook.jp/backnumber/2011/03/post_385.html

各段階については、NLP(神経言語プログラミング)による「学習進化の5段階モデル」がベースとなっていますが、それを具体例も踏まえて解説していきます。

未学習

未学習というのはまだ何もしていないので身についていない状態です。
ただこの状態を定義するのは、対象のスキルについてまず「把握」ができているのか、それともノータッチなのかを管理するためになります。

NLPの「学習進化の5段階モデル」では、第1段階「無意識的無能」(=何も知らないし何も出来ない)を指します。

把握

まずはスキルの全体像を把握する必要があります。

この状態では、そのスキルの構成要素(サブスキル)を知り、習得に向けた全体像を確認します。
よりイメージを明確に言うと、「何を身につけなくてはいけないのか」を把握し、スキルの体系を一覧や樹形図などで整理します

単純なスキルであればいちいち「把握」する必要はありませんが、複雑なスキルほど体系を整理した方が良いでしょう。
一般的に複雑なスキルほど、収入アップに繋がります。
また個々のサブスキルを把握する事で、習得度を確認するなど目標管理に使えるメリットもあります。

そして全体像を理解した上で、次の「理解」段階では個々のサブスキルを理解していきます
NLPの「学習進化の5段階モデル」では、第2段階「意識的無能」(=意識してもできない)を指します。

以下で具体的な例を書きたいと思います。

学業の例:数学の公式問題
数学の公式(例えば三角関数とか)の章について、どんなことを学ぶか予習でざっと見てみた。
見出しレベルで表面的にどんなことをやるかは分かったが、詳細はよく分からない。
運動技能の例:車の教習
これから自動車の普通免許を取る為、教習所の講習を受けることになった
講習ではまずオリエンテーションで全体像の説明を受けた
オリエンテーションでは、各運転技能として、基本操作・カーブ・左折・右折・バック・縦列駐車などがあることを学び、各技能の概要ぐらいはここで知るようになる
仕事の例:プレゼン
今度会社のプロジェクトで新企画のプレゼンをすることになった
プレゼンは初めてだったので、先輩からは①言いたいことを明確すること ②分かりやすく伝えること ③ボディアクションを入れることを教えてもらい、それを課題に取り組むことになった

補足:スキルマップ

最近では「スキルマップ」を活用して技能や知識の体系を整理している企業事例もあります

スキルマップ(スキルマトリックス)とは?目的、導入状況、Excelサンプルの紹介

これをすることによって、スキル習得の全体像をイメージすることができ、目標管理もしやすくなります。

理解

次に来るのが、「理解」の段階です。

「把握」段階で一覧化した各サブスキル事に、詳細を理解していきます

この「理解」の段階では経験が乏しい・もしくは全く無いため「できる」状態でありません。

あくまでスキルの対象についての詳細やポイントを抑える段階になります。

よく「まずはやってみることが大事」と言われますが、知識が乏しいと行動に移すのは困難なのと、“なんとなく”行動に行動に移してしまうデメリットがあります

まずこの段階では、前提知識や疑問点を持つ事で、目的意識を持って実行に移せるようにします。
NLPの「学習進化の5段階モデル」では、ここも第2段階「意識的無能」(=意識してもできない)を指します。

ここでも、この「理解」の例を説明したいと思います。

学業の例:数学の公式問題
数学の公式(例えば三角関数とか)の章について、授業で予習で分からなかった事の意味を理解し、公式を使ってどうやって問題を解くかも分かった
運動技能の例:車の教習
教習所の座学を通じて、各技能(基本操作・カーブ・左折・右折・バック・縦列駐車など)の説明を受け、操作の方法や注意点などを学んでいる
練習場での実践教習はまだ始めたばかりで、車の操作がまだ身についていない
仕事の例:プレゼン
先輩から言われたこと(①言いたいことを明確に ②分かりやすく ③ボディアクション)について、ビネス本やネットで調べて自分なりにどうやれば良いか学んだ
それを元にこれから練習して身につけようとしている

再生

理解したスキルを、学習や練習を重ねたことで「できる」状態になった状態を指します。
NLPの「学習進化の5段階モデル」では、「第3段階「意識的有能」(=意識すればできる)を指します。

とはいえまだ、まだ不慣れで出来る場合とできない場合があります。
言い換えると「条件付きで、初めてできた」状態です。

よくこの状態の時、「なんか知らないけど出来た」と言う経験があるかもしれません。
これは重要な気づきで、始めて出来た時の感覚を忘れないことが必要です


この状態では、技能の「コツ」を掴みかけています。
しかし、まだ感覚的に「コツ」をつかんでいる状態なので、イメージが明瞭になっていません。
「コツ」を身につけるには、「できた」時の感覚を忘れないよう、すぐさま言語や図などで記録して、思い出せるようにする事が重要です

以下ではまた例によって、事例を記載します

学業の例:数学の公式問題
初めて公式を使って、答えを見ずに問題を解くことができた。
しかし、まだ今は参考書を見ながら、ゆっくり思い出しながら解けると言う状態。
この「再生」と言うのは、この「答え」を見ずに再生できると言う意味になります。
運動技能の例:車の運転
実践練習を重ねて技能が身についてきた。
しかしまだ教官がいないと一人では運転できないので、仮免の状態
仕事の例:プレゼン
先輩から指導されたこと(①言いたいことを明確に ②分かりやすく ③ボディアクション)について、実際に意識しながら練習をした
一度先輩に練習を見てもらい手応えを感じられ、フィードバックも好評だった。
しかしまだ慣れてない感じがあるで、追加の練習が必要そうだ

自動化

この段階では、「再生」できたものが無意識的にできる状態を指します。
練習や勉強を重ねたことで、スキルの要領が脳内にしっかりとインプットされ、スピード・精度が上がります。
基本的に、スキルは無条件で発動できるようになり、いわゆる「上手い」「慣れている」状態が実現します

NLPの「学習進化の5段階モデル」では、「第4段階「無意識的有能」(=意識してくてもできる)を指します。
なお、NLPでは第5段階「無意識的有能に対して意識的有能」(=他人に秘訣を教えることができる)が存在します。

また例を示します。

学業の例:数学の公式問題
問題が初めて解けた後も演習を重ね、以前の半分の時間で何もみずに解けるようになった
問題をみれば、"自動的"にペンが動き、解いた後の疲労感も減った
回答の精度も上がり、何回解いても計算ミスをしなくなった
運動技能の例:車の教習
公道での教習も終盤で、教官がいても指導されることはほとんどなく、雑談しながら運転する事もできる
実際に免許も問題なく取得できた。
仕事の例:プレゼン
練習を重ねたどたどしさが無くなった
話す内容や先輩に教わった事を、いちいち思い出す必要が無くなったので、必要に応じてアドリブや冗談も交えることができるようになった

まとめ

このようにスキルの5段階を活用することで、様々な領域に応用することができると思います。

字数の関係で、例は3つに絞りましたが、他にもプログラミングや楽器、スポーツなど応用が可能で筆者も取り組んできた経緯があります。

コメント

  1. […] 前回の記事では全般として、スキル習得のプロセスを説明しました。今回は、その続編ではじめに行う「スキルの把握」について詳細を書きます。 […]

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